クラウドファンディングに潜む私利私欲の罠「正しい使い方とは?」

普段はエロゲームしか取り上げない当サイト『エロアプリ.com』ですが、今回はクラウドファンディングについて思うところがあったので書き綴っていきたいと思います

2020年現在、クラウドファンディングを知らない大人はいないんじゃないかと思うくらい、クラウドファンディングはメジャーサービスになりましたよね。

しかし、有名になったが故に募集プロジェクトも多岐にわたり、中には「そんなのに投資するわけないじゃんw」と鼻で笑ってしまうようなプロジェクトがあります。

それ自体に害はないですし投資しなければ良いだけの話なのでどうでも良いんですが、中には「これは悪質なんじゃない?」という酷いプロジェクトも存在します。

今回のブログ「エロゲームと日常 vol.6」では、私利私欲にまみれた悪意のあるクラファンと、正しいクラファンの使い方について考察してみたいと思います。

 

クラウドファンディングとは?

まずはクラウドファンディングとは何ぞや?という事について簡単に説明しておきたいと思います。

本来、クラウドファンディングとは実行したいプロジェクトがあるけど、資金が無くて実行できないという方のための投資者募集サイトのようなもので、自分がやりたいことをプロジェクトとして掲載し、そのプロジェクトの賛同者から資金の提供を受けるというサービスです。

実行者は楽に資金を集める事が出来るというメリットがありますが、お金を投資する側の支援者にはメリットが無いようにも思えますよね。

サービスというのは基本的にはwin-winでなくては成立しないので、当然支援者には実行者からのリターンが用意されているのですが、そのリターンは投資した金額によって内容が変わってきます。

魅力的なプロジェクトがあってもリターンが割に合わなければ投資したいと思う人はほとんどいないでしょう。

 

クラウドファンディングの具体例

例えば「画期的なエロゲームを作りたい」というプロジェクトを私が立ち上げたと場合、まず私はプロジェクトの詳細を掲載し、目標金額と期日の設定を行います。

目標:1,000,000円
期日:30日間

そしてこれと同時にリターンの設定も行います。クラウドファンディングにおける平均的なリターンはこんな感じです。(設定内容は適当ですw)

投資額 リターン 定員
3,000円 ・完成したゲームを無償提供 制限なし
5,000円 ・完成したゲームを無償提供
・ゲームのステッカープレゼント(投資者限定)
50名
10,000円 ・完成したゲームを無償提供
・ゲームのステッカープレゼント(投資者限定)
・Special Thanksへの氏名掲載
20名
50,000円 ・完成したゲームを無償提供
・ゲームのステッカープレゼント(投資者限定)
・Special Thanksへの氏名掲載
・ヒロインの命名権
5名

このような感じで100万円を集めるプロジェクトを立ち上げ、支援者にとって魅力的なプロジェクト及びリターン設定であれば必然とお金が集まるという仕組みです。

素晴らしい仕組みですよね!

ちなみにこの適当なプロジェクトは一口3,000円の募集が100人集まり、その他の募集の定員が埋まれば100万円を達成する計画になっているのですが、プロジェクトが魅力的であれば想定以上の支援者が集まる事があり、目標の100万円を超える事も現実的には可能です。

 

3種類のクラファン

クラウドファンディングのプロジェクトには3種類のプロジェクトが存在しています。

クラファンのプロジェクトは「購入型」「寄附型」「金融型」に分類されるのですが、クラファンのプロジェクトは基本的には購入型です。

実行者が実行予定のプロジェクトに魅力を感じ、リターンが相応のものであれば投資をするというもので、支援者が得られるのは実行者との夢の共有とリターン設定された対価です。

次に寄附型ですが、これは募金のようなものでNPO法人などがプロジェクトを立ち上げることがほとんどです。対価は社会貢献という満足感と寄附時に伴う税制優遇程度です。

最後に金融型ですが、クラファンのプロジェクトの中では圧倒的に少なく、専門性も求められるのでクラファンには不向きなんじゃないかなというのが私の意見です。

 

新型コロナによる寄附型クラファンの増加

2020年1月に中国武漢で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)は、またたくまに世界中に蔓延し、2020年5月24日時点で地球上で500万人以上の感染者が確認され、約34万人の尊い命が新型コロナによって奪われてしまいました。

日本でも緊急事態宣言が発令されるなど、日々目まぐるしく状況が変化し、毎日のように新型コロナ関連のニュースが流れています。

こういった状況下なので、クラウドファンディングでも寄附型のプロジェクトが急増し、私が利用しているREADYFORというクラファンサービスでも「#新型コロナ」「#医療・福祉」といったハッシュタグが4月頃から目立つようになってきました

私が勤めている企業は幸いなことに新型コロナ不況の影響は大きくなく、生活に悪影響が出るようなことはないので自分に出来ることをやろうと思い、READYFORを経由して即効性が高い寄附型のプロジェクトにいくつか参加している状況です。

 

寄附型プロジェクトのリターン

基本的に寄附型のクラファンプロジェクトにおけるリターンはありませんが、お礼のメールが届いたり、集まった寄附金で何を実行したのかなどの報告のメールが来ることがあります。

言い方は少し悪いですが、こういったテンプレメールさえ配信すれば、その他にリターンを用意する必要が無いという事なんです。(※決して悪意はありません)

私は納得して寄附しているので何の不満もありませんが、こういった寄附型のプロジェクトを悪用しているんじゃないかなと思えるプロジェクトを最近よく見かけるようになってきました。

 

寄附を装った私利私欲のプロジェクトに注意

4月末頃から寄附型のプロジェクトを検索し、賛同できるプロジェクトに積極的に参加してきたのですが、ここ最近になって「あれ?」と思うようなプロジェクトがチラホラ増え始めました。

ストレートに言えば、寄附を謳いながら実は自身の企業に利益をもたらすようなプロジェクトです。

win-winになっていれば問題はないと思いますが、特定の企業に利益をもたらすために作られたプロジェクトも少なくなく、しかもプロジェクトの発起人が利益を享受する企業の代表になっているという事があります。

プロジェクトの目的自体は非常に素晴らしいものですし、寄附しようかとも考えたのですが、じっくり計画の内容を吟味してみると、明らかにおかしな計算になっていたんです。

悪意が無い可能性もあるのでどのプロジェクトか分かるような発言は控えたいと思いますので、簡単な一例を添えて解説したいと思います。

店頭で3,000円で販売されている商品の原価は、商品の種別にもよりますが原価率は8割~3割だと言われています。

つまり売れれば少額であったとしても確実に利益が発生するという事です。

この3,000円で販売されている商品を、医療従事者への支援目的という事で1万個配布すると考えた場合、3,000万円の寄付金が必要になります。

企業にも利益は必要ですし、結果的に利益が生じるのであれば何の問題もないと私は考えています。

しかし最近見かけるプロジェクトの中には、本来であれば3,000円の商品を4,000円で計算して寄附金を募るプロジェクトがチラホラ出てきているんですよね。

しかもそういったプロジェクトに限って、実行者(プロジェクトの提案者)はその商品を販売している企業の社長なんですよね。

おかしな話だと思いませんか?

高く見積もって原価8割の3,000円の商品に、1,000円を上乗せしたら原価率は6割になり、上の事例の場合、通常の2倍の利益が企業側にもたらされることになります。

3,000円計算しても十分利益は出るのに、更に利益を上乗せして医療従事者に提供しようと考えているんです。これは寄附でもなんでもなく、寄附を利用して企業の利益を優先した行為です。悪質過ぎます。

 

注意すべき悪質プロジェクトの共通点

クラウドファンディングにおける寄附型プロジェクトの多くは、NPO法人や基金団体など非営利団体である事がほとんどです。

(引用:ハローライフ

最近では医師などが実行者となっているものもありますが、そういったプロジェクトの多くはかなり信頼できる内容になっています。

しかし私が先ほど挙げたような悪質なプロジェクトは、実行者が個人名義になっていることが多いように思います。

勿論、全ての個人プロジェクトがそうとは限りませんが、どうせ寄付をするのであればあなたが寄附した全額が本当に困っている人の手元に届くべきですし、寄附を募るのであればそうあるべきです。

表面上は寄附として医療従事者に奉仕する内容だったとしても、その寄附金の半分近くが私利私欲のおっさんに流れていくような寄附であってはならないんです。

 

クラウドファンディングまとめ

形はどうあれ、大変な思いをしている医療従事者の手助けになるのであればOKと考える人もいらっしゃると思いますが、1万円を寄付したとしても半分の5千円しか実効性が無い寄附なのであれば、1万円全てが困っている人の助けになる寄附に乗り換えた方が良いというのが私の考えです

何より、相手の善意を自分の私利私欲のために利用するという行為は許しがたいものがあります。

もしかするとそのプロジェクトに携わる人に少しでも良いから報酬を渡したいからという理由があるのかもしれませんが、それならばそう書けばいいだけの話です。

あたかも寄附金の全てを医療従事者の為に使うなどと嘯き、実のところは自身が経営する企業に利益が生じるようなプロジェクトは断じて許せません。

日本だけではないと思いますが、893の懐に全額入っている街頭募金なども一部にはあります。

特に昔の日本では法整備が甘く、誰でも街頭で募金活動が可能だったため、元から自分の私利私欲のために募金箱を設置したり、募金の呼びかけをしたりする人がいたようです。

クラウドファンディングにおいても、まだまだ法整備が追い付いていないところがあるので、私利私欲のためにクラファンを利用する人がかなり増えてきているように思います。

寄附は素晴らしい事ですし、お金がある人の懐からお金がない人・必要としている人のところにお金が直接流れるシステムは非常に効率的だと思いますが、一部にはこういった人がいるという事を覚えておいてください。

そして寄附する時はこの現実踏まえ、実行者がまともな人なのかしっかり見極めてから寄附するようにしましょう。

コメント